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三途の川 [信じますか?]

三途の川・・・



見た事がある人・・いますよね。



私は2度程あります。



一度目は、子供の頃。



田舎の炬燵が、練炭を使った掘り炬燵だったんですよ・・



炬燵の中に顔を突っ込んで寝てしまい・・一酸化炭素中毒で、あの世に行きそうになった時。



草むらの中に立っている自分・・



自分の背丈ほどある、雑草の間から綺麗な川が見えた。



その川に向かって歩む自分・・



その時だった・・・



遠くで声が聞こえた・・



何かの声



その声が段々はっきり聞こえて来る・・



自分を呼ぶ声・・



そして、痛みと共に目が覚めた。



おばあちゃんと、母の顔。



ほっぺたを叩かれ、声を掛けられていた。


今思い出したのだが、初めて救急車に乗ったのはこの時だ・・



IMG_7399.JPG



この三途の川を見た後から、へんな体験をするようになった。



二度目は高校生の時・・



部活動中の事だった・・



これは、もっとはっきり覚えている。



自然の中に流れるキレイな川・・



その前に佇む自分・・



川に足を踏み入れた瞬間、部室の天井が見えた。



三途の川・・・・



三度目の時は・・・



奪衣婆に衣服をはがれ、六文渡すことになるのだろうか・・・・



(;一_一)コマッタヨ・・


















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ソレ・・ [信じますか?]

うちの母方の実家は、林業と木材の加工品を作っていた。


桧の材木を使った一時加工迄を請け負っていたらしい・・


子供の頃(幼稚園生)、実家で所有する山に連れて行ってもらった事がある。


伯父と、軽トラ?に乗り2人で山に入った記憶がある。


IMG_7578.JPG


山の中で数人と合流した・・・


軽トラを止めたその場所から遠くに行かない様に。


そう言い残しておじさん達は、山の斜面を登って行った。


最初は車の周りに生える植物や、そこに生息している虫を見つけて遊んでいた。


そして、ある生き物を見つけてしまった。


車を止めた場所の下り斜面に「やまかかし」がいるのを見つけた。


「やまかかし」に毒は無い言われていた所為か、恐怖心は無くそれを捕まえようと思った。


※「やまかかし」には毒があります。私の子供の頃は毒は無いと言われていました。


子供の私は、その山の斜面を「やまかかし」を捕まえる為に下りてしまったのだ。


私の気配を感じた「やまかかし」は直ぐに逃げ出してしまった。


「やまかかし」に逃げられた私は、しょうがないと下りた斜面を引き返そうと思った。


足を上に向けて登ろうとするが、地面に積もった枯葉や枯れ枝で足が滑る。


登れないのである・・・目に付く雑草を掴み、登ろうと足掻くが前に進まない。


怖くなった私は、助けを求めて大声で伯父さんを呼んだ。


静かな山の中に、自分の声など吸い取られている感じがした。


何度も叫んだ、怖くて涙が出て、泣きながら叫んだ記憶がある・・


どれくらい叫んだのだろう・・多分10分も経っていないだろう。


・・・何かが近くにいた。


それは、形容のしようがない・・人?・・獣?・・のような物だった。


私の横に居て・・私を見ていた。


見ていた?いや・・見つめていた?見ていたのかもよくわからない・・


だって、それの顔?は車のヘッドライトと言えば分かるだろうか・・・


今でもそれだけは思い出せる・・・・


ソレは私を見ていた・・


そして、ソレは私から少し離れては止まり、離れては止まりを繰り返した。


私は何故かそれの後を追っていた・・追わなければいけない気がした。


そしてソレが動かなくなった・・


それは暫くその場にいると・・段々と影を薄くして消えていった・・


「あぁ!〇〇!どこに行ってた!!」


叔父さんの声が聞こえた・・気が付くと私は軽トラの側に立っていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


伯父の話によると、私を置いて山に入ってから30分程で軽トラまで戻ったらしい。


そして、私が車の周りに居ないのに気が付き探したのだと言う・・


伯父達は3時間程探し回ったが、私を見つけることが出来なかった・・


伯父は山を降りて助けを求めようと車に戻り、車の側に佇む私を見つけた・・・


でも、私の感覚だと3時間も彷徨った感覚が無かった。


ほんの20分程度の感覚だった。


どこをどのように歩いて斜面を登り、止めた車の側に辿り着いたのか覚えていない。


ただ、ソレの後を追っただけだった・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ここで母の子供の頃の話をしよう。


母が小学生の頃。


学校からの帰り道を同級生と一緒に歩いていた。


いつもの通学路


薄暗い感じの、竹藪のある道に通りかかると・・・


ガサ!


竹藪が鳴り、母と友達はその音の鳴った方に目を向けた。


ここからは母の言葉だ。


「車のヘッドライトって言えばいいのかな・・ソレの顔が車のヘッドライトみたいでさ。」


それが、ジッとこっちを見ていた。


しばらくソレは母達を見ていたが、また竹藪の中に消えて行った。


この思い出・・


母は同窓会があるたびに、一緒にそれを見た同級生と・・


「あれはなんだったんだろう・・」


必ず話しをしていたらしい・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


母が見た物と私が見た物は一緒だったのだろうか。


その当時、母と伯父にはこう言われた。


「山の神様に助けられたのかもな・・」


伯父にも、母にも、もう聞くことは出来ない。


後年になって、伯父がこの話についてこんな事を言っていた。


「俺も昔、助けてもらった事があるから・・」


ソレ・・・


ソレを見た人は他にもいるのだろうか・・・・

























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 [信じますか?]

成仏出来ないから彷徨うのだろうか・・


そこで事故があったのも知っていた。


その事故を見ていた自分がいた。


それは小学校の頃だった。


私の住んでいる街には大きな河が流れていた。


街中を流れる川は、最後にはその大きな河に流れ込んでいた。


その大きな河に流れ込む手前の川で、遊んでいた子供達がいた。


大きな河に合流させるには、小さな川を大きな河の手前で、下に流れ込ませるようだった。



下の図を見て頂こう


キャプチャ.PNG

小さな川で数人の子供たちが遊んでいた。


その内の一人が誤って、A地点に流されてしまったのだ・・


その救出現場を見ていた・・


結果としてその子は帰らぬ人となった。


その事故現場をとおって、私は小学校に通っていた。


ある日、気が付いたことがあった。


下校時に、事故のあった小さな川を見つめている、同い年くらいの子がいた。


友達と一緒の時は気が付かない時もあった。


でも気が付けば、その子が川を見つめていた記憶がある。


そして学区が分かれたのを機に、その事故現場を通学で通る事は無くなった。


それと同じくして、その川を見つめる子供の事も忘れていた。


そして社会人になった・・・


車を運転していて、その事故現場の通りで信号待ちをしていた。


「そう言えば、ここで事故があったな。」


そんなことを思い出し、その現場の川に視線を向けた。


「まだいたんだ・・・」


正直な感想だった。


少年はその時のまま、川を見つめていた。


十数年を過ぎても、その少年は川を見続けていたのだろう。


その当時は分からなかった・・


でも、大人になった自分にはわかった。


何かしてやれるわけでもなかった。


ただ、信号が変わるまで手を合わせた・・・


そして、去年。


再びその場所を訪れる機会があった。


川は子供たちが遊べる、親水公園になっていた。


木々が植えられベンチがあり、小さなせせらぎのような人口の川が作られていた。


あんな事故があったなんて、もう誰も知らないのかも知れない。


あの少年の姿も見えなかった・・


成仏したのだろうか・・・


合掌






















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覗き [信じますか?]

真夏の思い出


別に艶っぽい話ではない。


暑い盛りの休日だったのは確かだ。


エアコンの何となく効いた車内・・


運転席には同級生・・


その助手席にも同級生・・


運転席側の後部座席には私・・


A市に昔からあるM団地街の近くにある踏切・・


ここは昔から渋滞する場所だった。


線路を横断する道路・・


警報機が鳴り電車が通過するまで、結構な時間停車して待つ事になる。


エアコンを使用しているのに、締め切った車内で煙草の煙・・


ラジオからは鈴木雅之の歌が流れていたのを覚えている。


車の窓から、踏切で待つ数台の車を見ていた・・


真夏の炎天下の中・・ある事に気が付いた。


私は後部座席から、運転席の友人に声を掛けた。


「この暑いのに・・何かあったのかな・・」


すると友人が


「何かって・・・」


少しだけ、顔を後ろに向けながら返事を返してくれた。


「ほら、数台先で止まっている車に人が話しかけてるだろう・・」


私の目線の先には、踏切で止まっている数台の車があった。(6台位だったか)


その先頭車両の運転席を覗き込むように、腰を曲げ話しかけている人が見えた。


「え?・・・どれ。」


首を伸ばし、先の方を見ようとする運転席の友人・・


しばらく首を伸ばしたり、横にしたりしながら動いていたが・・


「誰もいないじゃん。」


そう言って私を見る。


助手席の友人も私を見ながら・・


「どこの事言ってんの・・・?」


私の顔を見ながら不思議そうにしている。


「え・・・ほらあそこ。」


確かにいる。


指をさす。


「はぁ・・?何言ってんの?誰もいないじゃん。」


そんな言葉を二人から投げかけられた。


「えっ・・・・・」


私はそれ以上言わなかった。


ただ、私の目に映っている人を見続けた・・


踏切が上がり、車が動き出す。


一時停止しながら、次々と車が踏切を渡り始める。


・・・・・最初は、トラブルか何かがあって、話しかけているのだと思った。


しかし、一台・・一台・・踏切を渡る車。


人が近くに立っているのに、クラクションを鳴らし、咎める車は一台も無かった・・


その姿勢のまま、その人は動かなかった・・


いや、動かないんじゃない・・


一時停止する車の中を、一台、一台、覗き込んでいる・・・そう見えた。


自分達の乗る車が、踏切に近づく・・・


前の車が、踏切手前で一時停止した・・


それは車が一時停止すると、じっと車内を・・見ていた。


大人・・・男・・?おんな?・・はっきりいって分からなかった・・


前の車の中を無表情で覗き込んでいる・・いやただ見ているだけのようだった・・


次は俺たちの車の番だ・・・


やはり、友達には見えていない・・


思わず視線を自分の膝に向け、俯いた・・・


視線を合わせては駄目だと、何故だか本当に思った。


心臓が壊れるんじゃないかと思うぐらい早く動いていた・・


車が一時停止をした。


顔を上げることが出来なかった・・


ラジオの曲だけが耳に入る・・


車が動き出す・・・


「・・・・・・・・」


踏切を抜けるまで顔を上げられなかった。


・・・・踏切を抜けたのが車の振動で分かった・・


私は、ゆっくりと顔を上げた。


もう、踏切じゃない・・ほっとした。


顔を上げた・・窓の外を見た・・流れる景色・・


アレも見えない・・


そして、後ろを振り向いた。


!ウワッ・・


こっちを見ていた・・心で叫んだ。


体が震えた・・


踏切から遠ざかる車・・


それの顔がこちらを見ているのがわかった。


あの目・・目か?いや、あの感じ・・


あれは絶対にこっちを見ていた。


・・・いやな視線だった。


あれからどれ位経つだろう・・


踏切は無くなり、電車は高架を走っている・・


あれは何だったのだろうか・・


今、思い返しても震えが来る程怖かった・・


そして、この曲を聴いても思い出す・・


あれは・・本当に何だったのだろう・・















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対向車・・ [信じますか?]

まだ、二十歳そこそこの年齢だったと思う。


その当時G県の母方の田舎に行くには、東北道しかなかった。


関越がそこまで開通して便利になったのは、その数年後だった記憶がある。


田舎に車で向かったのだが、東北道を降りてからが大変だった。


今なら、カーナビもあるし、携帯でも道案内が出来る。


しかし、その当時はナビはあったと思うが高級品。


一般庶民は地図と標識を頼りに目的地へ向かうのが当たり前だった。


兄と二人で向かう母の実家・・


運転も交代、地図を見る係も交代。


私達兄弟は、真っ暗になった山道を走っていた。


時間的には夜11時を過ぎていたと思う。


「なぁ・・この道で合っているのかな。」


運転する兄とそんな会話をしながら、不案内な道を走っていた。


IMG_7487.JPG


山道とは言っても舗装もされているし、所々に街灯もある。


山を見れば上の方を上っている車や、下って来るであろう車の灯りも見える。


私は窓の外を見ていた、登り道が続き、小さな排気量しかない車はゆっくりと登る。


台数は少ないが車のヘッドライトの灯りや、ブレーキランプの灯りも遠くに見える。


暗い夜空には星も見えるくらいだった・・


車のラジオも山の中の所為か、ノイズ交じり・・


山道をどれくらい走っただろうか・・


私はある事に気が付いた・・多分兄も気が付いていると思った・・


私は、窓の外から地図に目を戻した。


暫く無言が続く。


下り坂になった・・


「この先を行くと T 字路があるかな左折な・・・」


私は地図を見ながら兄に指示を出した。


暗い坂道からちょっと開けたと思ったら T 字路が見えて来た。


車のヘッドライトに照らされて、道路標識が見える。


右折はA市迄30キロ、左折はB市迄6キロ。


「あれ、A市だから右折だろ・・」


兄が私をチラッと横目で見て、怒った口調で言った・・


兄は気が付いていなかった・・


私は「トイレに行きたいから、左折してくれ。」


B市の方が近いし、A市迄行く途中にコンビニがあるか分からないだろう・・


そんな言い訳を並べ立てた・・


兄は「しょうがねーな」の一言で左折してくれた・・


しばらく走り、B市に入る・・


そして最初に見えたコンビニへ入った。


コンビニの駐車場で止まると、兄はタバコに火をつけ紫煙を吐き出す。


私は、一旦車を降りてコンビニで用事をすまして戻った。


そして、兄が気が付いていないのか聞いてみた。


「なぁ、兄貴・・・山道に入ってからおかしいのに気が付かなかった?」


「なにがだよ・・」


本当に何の事だか分からなかったらしい。


「兄貴さぁ、運転しながら山道、遠くまで見えたよな・・」


「あぁ、見てたよ。」


「なら、先の方から対向車が来るのも分かったよな・・」


「あぁ、先の方の山から下って来るのは見えてたよ、だから?」


夜の山道を車で走っていると、続く山の上から車の灯りが見え、対向車が来るのが分かる。


「なぁ、運転していて対向車とすれ違ったか・・」


そう言われて「あっ・・」思わず兄は固まっていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


私は車の窓から外を眺めていた・・


遠くの山道にヘッドライトの灯りが見えて、こちらに向かっているのが分かった・・


どの時点からだっただろうか・・


来ると思った車が来ない・・・


この山道に入ってからだと気が付いた・・


それに気がついてから、地図を見た・・それこそ穴が開くほど・・


側道は一本も無かった・・逃げ道も無い・・


かならず、すれ違うはずだった・・


それでも、そんな事があるはずが無いと思った・・


確信を持ったのは、次に向かってくるヘッドライトだった・・


視界に入った遠くに見えるヘッドライトを追いかけた・・


段々こちらに向かってくるのが、ヘッドライトの灯りで分かった・・


そして山の死角に入り見えなくなったが、同じ道を下ってきているはずだ。


直ぐにすれ違う・・そう思ったが、いつまでも対向車は来なかった。


何台だ・・・


自分が気がついてから3台は対向車が来ていたはずだった・・


それが、1台もすれ違わないのだ・・


私は急に怖くなり、一番近い街に行こうと考えた。


とにかく人が沢山いる所に早く着きたかった・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


何かあったの・・・


そう言われれば何も無い・・


私達兄弟はそのコンビニで仮眠を取り、明け方に母の田舎に向かった・・


田舎で伯父にその話をすると、「山道で間違って落ちる奴がいるからな・・化けて出たのかもな・」


そう言って笑い、煙草を吸っていた・・


あの道・・東北道の某出口から走って少し行った県道〇〇号線・・・・・


関越があるから2度と使うことも無い道だと思うが・・


いやいや、近くに行っても絶対立ち寄らない・・


では・・皆さんも山道には気を付けて・・・


( ̄▽ ̄)キオツケテネ・・























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昼寝・・ [信じますか?]

昔住んでいた家は長屋だった・・・


その当時東京の某区は、田畑が広がる田舎だった・・


今は完全なる住宅街・・大手町まで30分も電車に乗れば行けてしまう。


そんな田畑の中に、まとまって住宅が点在していた。


隣近所の付き合いも頻繁で、調味料の貸し借り、おかずのお裾分け・・


当たり前の時代だった・・


IMG_7445.JPG


その日、2~3軒先の家に母と遊びに行っていた・・


ご近所付き合いのある、仲良しさんだった。


そのお宅で、その家の奥さんと、母、私で昼寝をしていた・・


夢を見た・・・


おばあちゃんの夢・・・


田舎の家にいる私・・・何か悪い事をしたのか、謝りながら逃げ回っている。


私を亡くなったおばあちゃんが、怒りながら追いかけて来る夢・・・


はっ!と目が覚めた・・


気が付くと母も起きていた・・


母の口から「おばあちゃんに追いかけられる夢を見た。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・


そしてある事に気が付く・・


その日は、盆の入り・・・


母はお盆をすっかり忘れていたらしい・・


慌ててお盆の準備をしていたのを思い出す・・


夢とは言え、母と一緒の夢を見るとは・・


本当にご先祖様が帰って来ているのかも知れない・・













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指・・・ [信じますか?]

※この記事は途中で書くのを止めています。


記事の下の方で、何故こんな事が起きたのか?


憶測ですが書こうと思いました・・・


しかし、それについて書こうとすると、どうしてもエラーが出てしまい書けません。


考え過ぎなのかも知れませんが、嫌な感じがしたので書くのを止める事にしました。


それでもよろしければ、お読みください。


~ 拳客 ~


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あれから約10年・・・


その事がきっかけで、世の中が沢山動いた・・・


自分の周りも多大な影響を受けた・・


仕事の進退も考えた・・


今も残る爪痕を、その後も何度も目にした・・・・


そして、忘れられない出来事・・・・・



その日・・


練習を終えて、生徒と着替え始めていた・・


更衣室などがあるわけではないので、道場内で適当に着替える。


奥様が「終わったの~」と顔を出す。


何時のように、世間話や空手の話をしながら和やかな時間が過ぎる。


私は、ある事を思い出し、口を開いた・・


「そう言えばさぁ~、なんか足の太ももの辺りが痛くてさ~」


などと生徒に話しかけていた・・


その日、椅子に座ると足を組む癖のある私は、ある事に気が付く・・


仕事中、何時もの様に自然と足を組む・・左足の太ももに右足を乗せた瞬間だった。


右足が乗った左足の太ももに鈍い痛みがあった・・


何だ?


・・・空手の練習中にぶつけたか?・・そう思った。


そして足を組みなおした・・今度は右足の上に左足・・


また鈍い痛みがあった・・・


何だ?


両方痛めたか??


朝起きた時は、何も気が付かなかったけど・・


そんな事を思ったが、そのまま仕事に忙殺されていった・・・


その夜・・・・


空手の練習中も、足の痛みは忘れていた・・動いていても痛くなかったからだろう・・


そして、練習後の着替え・・


道着の下履きの紐を緩め、脱いだ・・・


その時だった・・・


自分の目に映ったものが理解できなかった・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



前日の夜・・・・


単身赴任先から自宅に帰った私は、自宅でゆっくりしていた・・


お酒を頂いて、疲れていたので早めに就寝した・・


・・・嫌な夢を見た・・


どこか、暗い所から人が這い出して来る夢・・


私の足先が暗闇の中にある・・


その足先の暗闇から、私の足に縋るように右手・・左手・・が出てきた・・


振り払おうとするが、体が動かない・・金縛りか?!


夢の中でそう思っている自分・・


そして、その手が足先から、脛・・膝・・段々上に上がってくる。


それと同時に・・頭・・肩・・が暗闇から出てくる・


顔は分からない・・黒々とした髪と・・徐々に伸ばされる手・・


動かない体・・・何とかしたい自分・・


自分の拳を握りしめ、どうにか動こうと力をこめる


それの手が右の太もも・・左の太ももに食い込むように掛かった・・



うわぁああああああああ!


声が出た・・・体が動いた・・


それの頭に何十発も正拳を叩きこんだ・・・


拳が当たる感触がリアルだった・・


目が覚めた・・


「どうしたの?」


隣で寝ていて奥様を起こしてしまった・・・・・


奥様に夢の話をした・・・


嫌な夢だと思った。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そして練習後の着替え


道着の下履きの紐を緩め、脱いだ・・・



その時だった・・・



自分の目に映ったものが・・理解・・思い出した。



夢・・だ。



その場にいた奥様と生徒に見せた・・



「これ・・・・」


「あっ!」奥様が何かに気がついたようだった・・



私の両太ももに点々と青あざがあった・・



片足に数個づつ・・・・・



夢の中の感触を思い出していた・



足にすがる様に・・指先を伸ばして伸びてくる手・・・



太ももに指を食い込ませるような感覚・・・



昨日の夢の話を生徒にした・・



「自分の手じゃないですよね・・」



生徒の言いたいことは分かる・・



でも自分の手で、同様の痣を付ける事は出来ない・・



下記の図を見て頂ければわかると思う。

キャプチャ.PNG
自分の頭が図の上だとすると、自分の手で付けられる痣は向かって右だ・・
私の足にあるのは、左の痣・・・手で付けられる手の山の形の向きが違う

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玄関・・・ [信じますか?]

虫の知らせ・・・


この言葉・・・現実として感じたことがある人はどれぐらいいるのだろう。


私が高校生の時だったと記憶している。


その日、私は自宅で留守番をしていた・・・


家には自分一人、親のいない自由を満喫していた。


前日から母は実家のあるQ県に行っていた・・


母がQ県に行った理由、姉の一人が入院していたのだが、容体が悪化し・・「覚悟」しなければならない状態になっていたからだ・・


その母の姉は東京に来るたびにうちに泊まりに来ていた・・母と一番仲が良かったのかもしれない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その日、学校から帰宅、夕飯を食べて風呂に入り、一人の時間を満喫。


夜12時過ぎに家の防犯確認をして、2階の自分の部屋に行く・・


布団に横になり、明日の学校の事など考えながらいつの間にか寝ていた・・


完全に熟睡していた・・




ドカン!


いきなり強制的に目覚めさせられた・・


布団からガバッ!と起き上がる・・


何だ?


そう、1階から「ドカン!」と大きな音が響いたのである。


大きな物音で飛び起き、何事かと部屋の電気をつける・・


そして、音のした1階へ降りてみた・・


1階にある全ての部屋を確認する・・


リビング・・キッチン・・風呂場・・トイレ・・和室・・・


そして、最後に玄関・・


IMG_7344.JPG


家の中に異常は見つけられなかった・・


なんだったんだろ・・・考えながら2階の自室に戻る・・


布団に入り、目覚まし時計に目をやる・・


確か、AM2時過ぎ・・・


何の音だったんだろう・・・悪ガキが悪戯で玄関に石でも投げつけたかな??


そんな事を考えているうちに、再度眠りに落ちていた・・


翌日・・・


母から電話があり、母のお姉さんが亡くなった事を聞いた・・


そのまま、葬儀等で3日は帰れないから頼むと言われた・・・・


そして何時ものように、学校に行くために玄関の扉を開けようとした・・


普通の押して開ける一枚ドア・・


ギッ・・と音がして、玄関がスムーズに開かない・・


ギギギ・・玄関のアーム(ドアクローザー)が壊れているのか・・扉が重い・・


表から玄関の扉を見ても、何の変化も見受けられなかった・・・・


なんだろ・・やっぱり、玄関に悪戯されたのだろうかとその時は思った・・


IMG_7341.JPG


数日後、戻って来た母が玄関修理の為、業者を呼んでいた・・


母には玄関がおかしくなった話と、夜中に悪戯されたのかも?と話はしてあった・・


学校から帰って、修理の終わった玄関を見ながら母と話をした・・


「業者さんが言うにはね・・」そう母が口を開いた・・


「お前が言うように、外から力が加えられた(悪戯された)形跡は無いんだって・・」


そう、私の顔を見ながら・・


「この玄関の壊れた原因はね・・・」



「玄関の内側から、すごい強い力で何かしないと・・」


「こんな壊れ方をしないんだって・・・」


でも、玄関扉の内も、外も、大きな傷は一つもない・・


それに・・内側って家の中から・・・まさか・・俺しかいないぞ・・


そして、母が一言口にした・・


「姉さんがお前に知らせたのかね・・・」


私は母の顔を見た・・



「お前言ってたよね・・玄関に悪戯されたの、AM2時過ぎだって・・」



「姉さんが息を引き取ったのも、2時過ぎだったんだよ。・・」


 





































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ありがとう・・・(信じるか?信じないか?) [信じますか?]

何時もの宿・・・


東京駅に程近い安宿だ・・


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その日・・・世の中がコロナで騒ぐ中、元会社の同僚と年末最後の食事を共にした。


22時にお開き・・・


何時も宿・・・そして何時もの大浴場。


湯舟につかりながら、数年前の事を思い出していた・・



その日、その宿の大浴場にあるサウナに入り汗を流す・・



サウナを出て直ぐの水風呂から、手桶で水を汲み頭から何度も被る・・


頭から流れる水が目に入らないようにゆっくりと開く・・


そして、その瞬間がやってきた・・


体に走る衝撃・・・天地が逆になる感覚・・・頭に響く骨が軋む音・・


倒れていた自分・・・近視で良く見えない周り・・


でも・・分かった事がある・・私以外に倒れている人(高齢の方)がいた事。


大浴場で起こった事故・・・


お客さんの一人が、湯舟を出た所でなんらかの発作を起こし、その場にいた私に倒れこんできた・・


倒れこんできた体を、私が受けとめた・・


そして二人で転倒・・・


咄嗟に受身を取ったのは覚えている・・その時に右手が痛かったのも覚えている・・


倒れている人に声を掛けたが駄目・・タオルだけ腰に巻いて従業員がいる一階ロビーに向かった。


救急車で運ばれる姿・・


そして、着替えている最中に痛み出す右手・・


結局、病院へタクシーで向かい診断・・・右手骨折。


翌日には右肋骨骨折も判明する・・


事故の翌日、チェックアウト前にフロントから電話があった・・


件のお客さんの親族が来ており、私にお詫びをしたいとの事だった・・


フロントには女性が立っていた・・娘さんとの事だった。


ホテルから事情を聴いた娘さんが、私の怪我の治療代も出すと言う。


「あの・・これ父の名刺なんですが連絡先はこちらに・・」


そう差し出された名刺、自営業・・名刺には雪深い地域の住所・・


名刺を胸ポケットに入れ、その場を去る・・


一週間に一度の割合で、件の娘さんか娘さんの旦那さんが私の怪我の具合を確認するように電話があった。


そして、事故から3週間程であったか、お父さんが亡くなったとの連絡を受けた・・


この後治療費の支払いは断った、気持ちの問題だった・・


あれから5年位経つか・・そんなことを思い出しながら湯舟で手足を伸ばす。


「今日は冷えますね・・」そんな声が掛けられた。


声の方を向くと、お年寄りが湯舟につかっている。


裸眼だが、何となくこちらに笑みを浮かべながら話しかけているのが分かる。


「ええ・・今日は冷えますね。」


その後、東京のコロナの感染者数の話、自分の住む地域の積雪の話・・


そんな話を湯舟の中でしていた・・


「これ以上だと、のぼせちゃうから・・お先に・・」そうお年寄りは口にすると立ち上がった。


バシャバシャと足でお湯を分ける音・・すると軽く振り向きながら笑顔を見せ・・



「あ・・・ありがとう。」そう声を掛けて来た・・



・・・・・・


思わず私も「こちらこそ・・楽しかったです。」話し相手の礼をする。


お年寄りが出て行って、数分もしないうちに私も湯舟を出る。


ロッカールームで件のお年寄りとまた合うかと想像していたが、姿は見えなかった。


着替えるの早いな・・・


そんなふうに思った・・


自分の部屋に戻り、ビールを備え付けの小さな冷蔵庫から取り出す。


取り出すときに少し乱暴にしたせいか、小さな冷蔵庫が動く・・


冷蔵庫が動いた部分・・少し定位置より斜めにづれたのだが、そのづれた所に紙片が見えた。


ゴミか・・・気にも止めづに携帯のFaceTimeを使う・・


携帯の画面に奥様が映る・・「どーも。」


おしゃべりしながらビールを飲む・・


携帯の向こうでも奥様がお酒を飲んでいる・・


買ったビール3本を飲み終わり、奥様に「おやすみー」と終話。


ビールの缶を片付け、歯磨き・・そしてベットに腰を掛けか、冷蔵庫の中のペットボトルを取り出す。


キャップを取り、水を飲む・・そして再度気が付く。


冷蔵庫の下から除く紙片・・・何だろう。


手にした・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あの・・これ父の名刺なんですが連絡先はこちらに・・」


この言葉を思い出した・・


この名刺を胸ポケットにしまったはずだった・・


ホテルをチェックアウトしてから、胸ポケットに入れたはずの名刺が無い事に気が付いた・・


その・・名刺だった。


・・私の血の気が引いて行くのが分かった・・



湯舟で・・・会ったお年寄りが言った・・



「あ・・・ありがとう。」



私は言われて直ぐ違和感を感じていたが、そのままにしていた・・


そう・・


本当は、こう聞こえていた・・・



「あの時は・・ありがとう。」


・・・・・・・・・




















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