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祖父 [信じますか?]





出張中の事だ。










今回の出張は現地のスタッフが同行する。















大きなショッピングセンターにある事業所での仕事を終えた時だった。













従業員の出入り口を出た所で、その施設の担当者に呼び止められた。











施設の担当者と立ち話をしていると、現地スタッフが気を使ったのか・・











「そこの従業員の喫煙スペースにいますね。」













そう言って少し離れた喫煙スペースでタバコを吸い始めた。














スクリーンショット 2023-07-17 095513.jpg

※写真はお借りしました。












施設の担当者と話をしている最中、現地スタッフがベンチに腰を掛けているのが目に入った。












少し込入った話をしていた・・・・










視界の端に現地スタッフと話をしている、お爺さんが目に入った。










灰皿を挟んで現地スタッフの真正面にいるお爺さん。











その姿は赤いツナギに黒い長靴、首にタオルを巻いていた。











農業に従事でもしているのだろうか









そう言えばこの施設にも生産者が分かる野菜を売っていたのを思い出す。









そう思ったのは一瞬だけだった・・・その後、施設の担当者と挨拶をして別れた。










ベンチに座る現地スタッフに向かって歩いていく。










先程一緒にいたお爺さんの姿は無かった。












「悪かったね・・・・」そう声を掛けた。











携帯をいじりながら、タバコを吸っていたスタッフが顔を上げた。











「さっき喋ってたお爺さん、ここの施設に野菜でも卸してる人だったの?」












スタッフがキョトンとした顔をしていた。












「さっき、話してたでしょ・・・・」











スタッフは真顔で・・・・












「え・・・自分一人ですけど。」













「え?・・・赤いツナギを着たお爺さんと話してたよね。」












「・・・・・・・・・・・・赤いツナギですか。」













現地スタッフは私に目を向けると、どんな人物だったかと尋ねて来た。















私は見た通りの事を口にした。















少し黙っていたスタッフの目から急に涙が零れた。











「おい、どうした・・なに泣いてんだよ。」













私は慌ててスタッフに聞いた・・・













「・・・・・それ、僕のお爺ちゃんです。」












「はぁ?お爺ちゃん。」













何をこのスタッフが言っているのか分からなかった。













「少し前に・・・・亡くなったんです。」















「拳客さんの言われた姿で、畑で倒れていたんです・・・・」












・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・












その後、そのスタッフが落ち着くのを待った。













そして、この件の口止めをお願いした・・・・














スタッフの話では、お爺ちゃんが大好きだったらしい・・













そして、出張の最終日に頭を下げられた。













「お爺ちゃんの事、教えてくれてありがとうございます。」













・・・・礼を言われる程の事はしてないんだけど・・・














でも、あのお爺さんが本当にスタッフの祖父であるなら・・・何となく心が温まるな。










では。
























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何時もの駅・・・ [信じますか?]






夜・・・23時









IMG_0595.JPG


※実際の踏切の写真です。







田舎町の駅なんで何もない・・・












カバンに蛍光反射タスキを結びつける(田舎道は真っ暗なんです。)












そして・・駅近くの踏切を渡った時・・・












急にジャケットのお尻の辺りを・・・










ぐっ・・・と引っ張られた・・











なんだ。











引っ張られた辺りを手で払いながら、後ろを振り向いた・・











後ろには街灯が照らしだす踏切・・・











気のせいか?










そう思い歩き出したその時・・・











また、同じ個所を引っ張られた・・・











小さな子供が迷子にならないように、親の服を掴んでいるような感覚・・・













実は・・・何十年も前にこれと同じような事があったのを思い出した・・











無視して歩き始める・・・











ジャケットを引っ張られる感覚を引き摺ったまま歩く・・












家の近くで奥様に電話を掛けた・・












「悪い・・・玄関の外に塩を用意して、家の中に入ってて・・絶対外で待っているなよ。」














家の玄関に皿に盛られた塩が置かれていた。













塩を掴み・・・自分の体に振りかけた。











すっ・・・と、引っ張られた感覚が消えた。










試しに家の周りを歩いてみたが、引っ張られる感覚は無い。











奥様が用意してくれた塩をそのまま、家の敷地に撒いた。











そして











「ただいま・・」











もう30年以上前だが・・・これと同じ感覚があり・・・











気のせいだと思い、何もせずに帰宅して・・・ひどい目にあった事がある。













何なのか?













私にもわからないが・・・












もし、こんな感覚に襲われるようなことがあったなら・・・











お清めする事をお勧めします。




































タグ:お清め
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コンビニ [信じますか?]




出張先での仕事を終え、宿泊先のホテルに戻る・・・









荷物を置き、エコバックを持ってホテル近くのコンビニへ夕飯を買いに出た。








IMG_0028.JPG








こじんまりしたコンビニに入ると、お弁当とおにぎりが置いてある棚を見た。








あまり大きくない棚の前に先客がいた・・









後でいいや・・・そう考え買い物かごを手にした。










ミネラルウォーター、ビール、軽いおつまみ・・・そしてカップの野菜スープ











次々と買い物かごに商品を入れ、先程のお弁当の棚に向かう。











狭いコンビニ、女子高生二人組に動線を譲りながら、店内を移動・・・











お弁当の棚と同じ並びの棚に、店員さんが商品の補充をしている・・・












・・・・・お弁当の棚の前に、先程見た客がまだ商品を選んでいた。












仕方が無いのでお弁当の棚の、横の商品を見て待つことに・・・・












横に立って、気が付いた・・・・












お弁当コーナーに立っている先客(男性)・・・













棚の一点を見つめて、何かをブツブツと聞こえる声でしゃべっていた・・













何を言っているのか、言葉は理解できなかったが・・・あきらかにおかしい・・












全身真っ黒の服・・・・背負っているリュックも黒・・













そして・・・一点を見つめながらブツブツと・・・













これは埒が明かなと思い、声を掛けた。














「お兄さん、買わないならそこをどいてくれない?」












優しく声を掛けた・・・・












しかし、反応が無い・・・・














もう一度、優しく声を掛けたが無視された・・・













・・・・・・ちっ。舌打ちしてしまった・・・













仕方が無いので、多少声を張り上げ乱暴な言い方をした。












「兄ちゃん、買わないなら邪魔だからどけよ!」











ちょっと声を大きくし過ぎたか??













そう思って、周りを見た・・・












女子高生二組と補充をしていた店員さんが、ビックリした顔でこちらを見ていた。














やば・・・そう思いながら先客の男に目線を戻した。












私を見ていた・・・じっと見て立っていた・・・退く気配もない。












仕方が無いので「邪魔!」と声を出して男の反対側に行き、おにぎりを手にした。












視線を男に向けると反対に周った私に顔を向け、じっと私を見ていた。













その時「気持ちの悪い男・・・」そう思った。












その視線を無視して、レジに向かった。











レジで会計をしていると、後ろに並んだのか女子高生二人組の声が聞こえた。












「の・・・エコ・・・・・弁当コーナーで・・・・・ない・・・・怒って・・」














そんな会話が聞こえた・・・あの男の話か・・・・そう思った。














ホテルに戻り、ビールを飲みながら奥様とFace Time・・・













コンビニであった話をした。













奥様に「世の中変な人が多いし、刺されるかもしれないから気をつけな。」













そんな忠告を受けながら終話・・・














ベットに横になりながら、コンビニの男の事を思い出していた・・・
















そして・・・ある事に気が付いた・・















それはレジで会計をしている時に聞こえた女子高生の会話・・・














「の・・・エコ・・・・・弁当コーナーで・・・・・ない・・・・怒って・・」












気にもしていなかったのだが、女子高生は確かこう言っていたんじゃないか?















あのエコバックを持ったオジサン、弁当コーナーで誰も居ないのに怒ってたよね・・・













エコバック持ってたオジサンって・・・俺だよな。












しかも、お弁当コーナーで誰も居ないのに怒ってた・・・?














いやいや・・・いたでしょ・・男が・・・














え????












まさかねぇ・・・














俺・・・コンビニで何を見たんだ?











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ノック [信じますか?]


出張中・・・




仕事を終え、予約していたホテルに向かった。




いつもなら駅前のホテルに泊まるのだが、国体が開催される期間と重なり、





いつもと違うホテルを予約した・・・





この地域にある、繁華街といわれる場所の奥まった場所にあるホテル・・




2泊3日で8,000円・・・格安ホテルだ。




その代わり、フロントは16時~23時迄・・




連泊は3泊しないと部屋掃除は入らない・・




寝るだけだから・・・そんなつもりで予約した。




安い理由なんて、そんなものだろう・・・そう思っていた。




フロントでチェックインを済ませ、施設の説明を受ける。




フロントのある狭いロビー・・・




喫茶スペースのような場所が目に入る。




・・・・電気が落とされ薄暗い・・・




その薄暗い中・・・妙な感じがした。




無視




・・・そしてフロントで鍵を受け取り、ロビーの前にあるエレベータにのる。





エレベーターの扉が閉まる・・・妙な感じが付いてくる。





無視




エレベーターで4階に上がり・・





フロアーに出た。





フロアーには空調が効いておらず蒸し暑い・・・これも安い理由か。






自分の部屋を探しながらフロアーを移動する。






自分の部屋の番号が付けられた、ドアを見つけ・・・鍵穴に鍵を入れた。




IMG_9312.jpg




今時オートロックじゃない・・少し笑ってしまった。





部屋に入ると、妙な感じが消えた。





そして、1日目、2日目と仕事を無事に終わらせ。




2日目の夜。




奥様とフェイスタイムで、お酒を飲みながら話をしていた。




TVを観ながら奥様と、世間話・・




暫くすると・・



カン・カン・カン・・・カン・カン




部屋のドア(金属)をノックする音が聞こえた




あの妙な感じが蘇る・・・




カン・カン・・・・カン・カン・・・カン・カン




しつこくドアをノックする音。




奥様に「この、ノックの音聞こえる?」




そう携帯に映る奥様に聞いた・・・




奥様「え?・・・」




暫く聞き耳を立てていた奥様だが・・




奥様「え?聞こえないよ。」




奥様が聞き耳を立てている間も、ノック音が部屋に響いていた・・




私はドアに近づき、ドアスコープを覗いてみた・・




その間もノック音が響いていたが、ドアの前に人影は無かった。




拳客「ああ・・やっぱりね・・・ちょっとフロントに電話するわ・・」




奥様に話し、いったん終話・・・




その間にも、ノック音が響く。




フロント「はい、フロントです。」




拳客「あの、405号室の〇〇ですけれど・・・塩とお酒があれば頂きたいのですが。」


※何故、塩とお酒を頼んだのかは「過去のある事」がきっかけです。


それについては、何時か記事にしたいと思います。




普通、こんな事フロントにお願いする事は無いが・・・




暫く黙っていたフロントの方・・・




フロント「・・・・わかりました、お持ちします。」




そう答えて内線を切った・・




何も聞かず、疑問も口にせずに持って来るとは・・・やっぱり知ってるね、このホテルのスタッフは。




その間も、ノック音は続く・・・




少しして、続いていたノック音とは違う拍子のノック音が響く。




そして



「フロントです・・・」




ドアの向こうから声が聞こえた。




ノック音が消えた・・・




部屋のドアを開けると、お皿に塩と小瓶の日本酒を持った従業員が、笑みを浮かべて立っていた。




その従業員の顔を見ながら・・・




「ありがとうございます。」




そう、笑顔で塩と酒を受け取り、従業員を見ると・・・




申し訳なさそうに、視線をそらした・・・




拳客「この部屋、クレーム多いんですか?」




遠まわしに聞いてみた・・・




従業員「いえ・・そんな事は・・・」




申し訳なさそうに答え・・・避難器具を設置している喫煙場所の方へ顔を向けた。




塩とお酒を受け取り、従業員が去るのを待つ・・・




カン・カン・・・・カン・カン・カン




また、ノック音が響き始めた・・




私はドアを開けた・・・・当然誰も居ない。




丁寧に小皿に盛られた塩と日本酒を、部屋のドア前の廊下に供えた。




そして、従業員が顔を向けた喫煙場所に行ってみた。




IMG_9311.jpg




ちょっとしたベランダのようになっている、喫煙場所には・・




スタンド灰皿で隠すように・・・・・




薄汚れた・・盛り塩と小瓶の日本酒が供えられていた・・




何があったのかは知らないし、知る気も無いが・・・




次は宿泊することは無いだろう・・




ちなみにお供えをした後はノック音は無くなり・・・・




奥様とフェイスタイムで、楽しくお酒を飲んだ・・・( ^ω^)・・・




では。




※写真は実際の宿泊施設のものです・・・








































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あの団地 [信じますか?]

団地




私が住んでいた地域に大きな団地があった。




幹線道路や駅にも近く非常に住みやすそうな団地だった。




キャプチャ2.jpg



30数年位前の記憶・・一時、自宅に世話になっていた頃。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




私が知人との飲み会で遅くなって帰路についた時の事だ。




終電で目的の駅には着いたのだが、終バスを逃してしまった。





仕方がないので徒歩で帰る事にした。





駅から徒歩だと40分位・・・季節も良かったのもあった。




環七の道路沿いを歩く・・




流石に23時を過ぎていたので車は少なかった




環七を暫く歩くと交番が見えてくる・・




その交番に向かうように歩き、環七から住宅街への道へ外れる・・




普段はバスから眺める景色を歩きながら見る・・後ろに交番の灯りが見える。




用水が流れ・・・街灯がポツポツと並んでいる・・




そして、大きな団地が見えてくる




その団地の直ぐ横の歩道を歩きながら、薄暗い団地の敷地を眺める。




一棟目・・二棟目の団地を過ぎた時だった。





キャー!





女性の叫び声が聞こえた。





一瞬驚き何が起きたのか、声が聞こえた方向を探した。





すると女性がハイヒールで走るような足音。





ハイヒールの音が私の向かう先にある、曲がり角の方から響いて来た。






痴漢が出たか?





そう思った・・・「痴漢注意」の看板を見た所為かもしれない。





カッ・カッ・カッ・カッ・・・・





ハイヒールの音が響き、曲がり角に近づいて来た。





カッカッカッカッ・・・・





そして・・





助けて!!!!!






そして曲がり角から人影が飛び出し、私に向かって走って来た。





「どうしました!」





思わず声を出し、その人影に走り寄ろうとした・・・




え?!




足が止まった・・・・・声を上げそうになった・・





薄暗い街灯が浮かび上がらせた人影は・・




女性・・・・・





その頃流行っていた短めの髪・・・・





服装・・・覚えていない。





そして・・・ひしゃげた顎に・・脱臼したような腕・・足があらぬ方向を向いていた・・





そしてこれはハッキリ覚えている・・・





泣いていた。





ヒールの音を響かせながら、すくんだ私の横を駆け抜けて行く・・・





まるで私など視界に入っていないように・・





助けて・・・・





耳元に小さな声が聞こえた・・・・・





私は直ぐに後ろを振り返った・・・周りを見回した・・・でも誰も居なかった。





私は何を見たのだろう・・・・






交番に続く歩道と街灯のみが見えていた。








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




翌日




母からこんな話を聞いた。





「また昨日、〇〇団地で飛び降りがあったみたいよ・・・。」





「夜に悲鳴が聞こえて、何事かって、・・その棟の人が見つけたんだってさぁ。」





「あの団地、何人目かね・・・・」





あの団地・・・・昨日私が何かとすれ違った団地の事だ。





あの団地での飛び降り自殺は、私が知っている限りで片手では足りないはずだ。






母の話と一致するような、あの団地での出来事・・






私などに目もくれずにすれ違った何か・・・・






酒が見せた幻か・・・・





でも





これだけは今でもハッキリと覚えている。





泣いていた・・・その姿を。





助けて・・・その言葉を





これは想像だが・・・・





自分のした事に後悔して・・・助けを求めて交番に向かって走っていたのかもしれないと・・





合掌。















































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写真 [信じますか?]

昔はTV番組で恐怖体験や心霊写真の特番が沢山あった。



そんな子供の頃の話。




夏休みと法事を兼ねて、父方の田舎に遊びに来ていた。




明日お寺で法要が行われる為、普段接点のない親戚の子供たちも前日に集まっていた。




その夜、TVで恐怖体験や心霊写真の特集があり、子供たちは怖がりながら夢中でTVを観ていた・・




これが良くなかったのかもしれない・・




翌日・・菩提寺での法要・・




子供達には退屈で仕方がない時間が過ぎる。




墓場で鬼ごっこ・・・そんな事をしながら遊んでいた。




そして、ご先祖様が眠るお墓の前で、親戚一同が集まっての記念撮影・・・・




そして、近くの料亭での食事・・・




その食事に行くまでのちょっとした時間・・




私は父から集合写真を撮るのに使ったカメラを借りた。




カメラのフィルムにまだ余裕があり、あるものを撮りたかった為に借りたのだ・・




それは昨日TVで観た心霊写真。




番組の中で取り上げた、お墓の前で撮った家族写真に写り込む、この世以外の者・・




親戚の子供たちと私達兄弟で、お墓の写真を数枚撮った・・



キャプチャ.jpg

※写真はお借りしました。



何か写るかな?




子供達の単純な遊びのはずだった・・・




そして、法事が終わり両親は東京に戻り、私と兄は田舎で夏休みを過ごす・・




何時もの夏休み・・




父は、皆で撮った写真の現像を田舎の親族に託した・・




そして・・・




「まったく・・こんな写真撮って・・」




そう言って、プリントされた数枚のお墓の写真だけ親戚の叔母さんから渡された。




私達兄弟と、叔母の子供達・・・




渡された写真をドキドキしながら・・・一枚・・・一枚・・見た・・・




全部で3枚だったと思う・・・




叔母達は、カメラでお墓を撮っている姿を見ていた・・・




そんなお墓の写真なんかに興味も無く、ろくに見ないで子供達に渡したのだろう・・・



でも・・・



私達兄弟・・・・そして叔母の子供達は写真を見て、固まった。



写っていた・・・



レンズに付いたホコリが光のように写り込んだのを、オーブと言う霊的現象と言う輩もいるが・・




そんな物じゃなかった。




ハッキリと、小さな光が何個も写り込み


(写真に小さな穴を開け、後ろからライトで照らしたような強い光)




そして・・




字?・・・模様・・・




黒い一本線で描かれたように浮かび上がる・・・・




梵字(今思い返せば・・)のような模様が、写真全体に写り込んでいた。




その3枚の全部が異様な感じだった・・




はっきり言う・・・




怖くなった・・・・その写真が怖くなった。




TVでもその手の写真を持っていると禍があるような事を言っていたのを思い出した。




でも・・・どうしていいか分からなかった。




数日は自分の荷物の中に隠していた・・・




でも、遊んでいても気がかり仕方がなかった・・



そんな時、叔母の子供からこんな提案があった。



近所に小さな神社があり、そこに預けちゃえばいい・・・困ったときの神頼み・・



神社と言っても、そんなに大きな神社ではなく。



本当に村の氏神様・・・そんな感じの神社だった。



私達兄弟と叔母の子供達は、その神社に行き・・・



誰が何時開けるかもわからない、くすんだ賽銭箱に写真を放り込み・・



小銭を賽銭箱に入れ手を合わせた。



「神様ごめんなさい・・もう二度とこんな事しないので助けて下さい。」



そう・・・お願いした。



そして、逃げるようにその神社を離れた・・



子供とは単純だ・・



そんな事は数日もすれば全て忘れてしまい、楽しい田舎の夏休みを過ごした・・




そして・・両親が迎えに来た。




その頃には、その写真の事など完全に忘れていた・・・




数週間ぶりの自宅・・・



母から「洗濯物出しちゃいなさい・・・」



そう母から言われ・・・



リュックから荷物を取り出す・・・




私のリュックから洗濯物や、田舎で買った玩具など取り出した・・




そして・・・最後に・・




リュックの底にある物を手に取った・・・



・・・・・・



うぁ!



思わず声を上げてしまった・・・



兄が私の顔を、何事かと見ていた・・・



私の手には・・・・・




神社に・・・置いて来たはずの三枚の写真があった・・・・




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



何故・・置いて来た筈の写真がリュックに入っていたのか・・




もしかしたら、叔母の子供達が悪戯で入れたのかもしれないと思った・・・




でも翌年、この事を話してみると否定された・・・・




その後その写真をどうしたかと言えば、近所の神社に同じように預けた(預けたとは言わないか)




それからその写真が戻る事は無かった・・・・




でも・・・二度と遊び半分で心霊写真を撮ろうとは思わなかった。
































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ある山・・ [信じますか?]

今から6年位前だろうか・・・



東北六県を約2週間の予定で出張・・



東北の担当者と一緒に、車で北上していた。



そして、ある県の事業所での仕事を終わらせた時だった。



事業所の女性スタッフに・・



「ここから〇〇に行くのにどの道を通った方がいいですか?」



女性スタッフは時計に目を向けた後・・・



「今の時間だったら・・遠回りですけど〇〇道路を使った方が良いですよ。」



そう考えながら答えてくれた。



私と同行していたスタッフは、事前に目的地までのあたりを付けていたので・・



「〇〇〇山を抜ける道の方が近いですけど・・・・」



そう不思議に思ったので聞いてみた。



何故なら、迂回するよりは山を抜けた方が1時間以上早く目的地に着くからだ。



その事業所で仕事を終わらせたのは16時過ぎ・・・



そろそろ日が暮れる時間だった・・



女性スタッフは苦笑いを浮かべながら、こんな事を口にした。



「地元の人は、夜は絶対に通りませんよ・・」



なんでこんな事を言ったのか・・・私は深く考えずに事業所を後にした。



「〇〇さんどうします。」



同行しているスタッフが車のエンジンを掛けながら聞いてきた。



私は少し考えたが・・



「運転する〇〇さんは、夜の山道は苦手?」



そう聞き返した。



「いやー東北は山ばかりだから大丈夫ですよ。」



そう笑いながら答えが返ってきた。



「任せるよ・・・」



私は運転するスタッフに任せることにした。



しばらく考えていたスタッフは・・



「早くホテルに着きたいですし、山・・越えちゃいますか(笑)」



そう言うと車を走らせた・・



IMG_8700.JPG




携帯電をナビ代わりに、山に向かって走る。



地図を眺めていると、その山を超える為の入り口となる道は二本。



その二本の道路は、先で合流するようになっていた。



「何で二本に道路を分けたのかね・・・」



変な道路の作り方だな・・などと考える。



「あぁ、その一本は観光地に行くんですよ。」




「そうなんだ・・・観光地。」




そんなような会話をした覚えがある。




後にした事業所から一番近い道は、その観光地に向かう道だった。




私達がその山道に入る頃には、真っ暗になっていた。




ラジオからは現地の話題が流れていた・・





スタッフに先程の事業所について聞きながら、ライトが浮かび上がらせる道路を見ていた。




すると・・




「人が居ますね・・」




運転するスタッフが先に気が付いた。




そう、ライトの照らす先に人がいた。




「こんな時間にこんなとこ歩く?」




リュツクを背負った後ろ姿が見える。




車のスピードを緩め、その人物の横を徐行しながら通り過ぎ・・・




「ご苦労様・・だな。」




そんな言葉が口から洩れた・・・




え!?




通り過ぎる瞬間・・・





その人物と目があった・・・




「地元の人は、夜は絶対に通らないですよ。」





女性スタッフが言った一言が頭をよぎった。




いつもまずい物と接触する時の感覚・・




総毛立つ・・・




私は運転するスタッフに。




「いまの見たか!?」




運転していたスタッフは視線を少しだけこちらに向け。




「え?なんです。」





どうやら人が居るのは気が付いたが、良く見ていなかったらしい。





「この道、早く抜けよう・・・」




そう一言いって後ろを振り返った。




・・・・・人は見えなかった。




ここがどう言う道なのか、考えてもいなかった。




それに気が付く機会はいくらでもあった。




私はドキドキしながら、車窓を見つめていた。




そして、ある標識が見えてきた・・・誰もが一度は聞いたことがある・・それ。




ここがなんの観光名所なのか・・・改めて理解した。




こんな所・・・夜通る奴なんかいるわけない!




後悔・・・・早くこの道を抜けないと・・・




そして、その観光地と言われる所を通り過ぎ・・・




もう大丈夫か?




そんな事を考えた・・




そして、運転するスタッフにさっき歩いていた人の話をしようとした・・




「君も見るのか?」そうスタッフ聞こうとした。




え!




急に目の前に広がる光景に・・・





急ブレーキ!





タイヤの軋む音と、シートベルトで前に飛び出しそうになるのが抑えられる衝撃。




カーブを抜けた先、ライトの光に浮かび上がった・・




道路いっぱいに広がる、人・人・人・・・・・





撥ねた!!





そう思った。





でも・・・何も・・起こらなかった。




そして




誰も・・



いなかった。




・・・・・シートベルトを外し、外に出た。




遅れて、スタッフも外に出た。




何もなかった・・・




ただライトに浮かび上がる山道だけが浮かび上がっていた。




「〇〇さん・・・今の見ました・・・」





かたい声で私に話しかけてくるスタッフ。




私はスタッフに・・




「さっき、人が歩いていただろ・・・」




「え・・・あのリュックの人ですか。」




「・・・・あれ・・・軍人さんだった。」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




私とスタッフは山道を抜けるまで、さっき見た事について話をした。




そして、このスタッフも「変なもの・・」を見るらしい事を知った。




この場所をネットで検索すると、凄い数の「変な体験」をした人達の記事が出てくる。




あの女性スタッフが言った言葉。




やはり地元の人が言う事には従うべきだったと思う。




今では・・・




出張先でルートを確認する時には、例え遠回りでも現地スタッフの言葉通りに動いている。























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浮いてる・・ [信じますか?]

真夏の暑い日だった・・・



一人暮らしのアパートの一室・・・



扇風機の音が微かに響く部屋。



IMG_7895.JPG



二階建てのワンルームのアパート。


一軒家を改築したのであろう。


1階に2部屋。


建物の真ん中に階段


2階に2部屋。


建物を正面にして、2階の右の部屋が私の部屋だった。


2階は全て入居者あり・・1階は一部屋だけ男性の入居者がいた。


その1階の入居男性とは、たまに挨拶と軽いおしゃべりをする間柄だった。


休日にアパートの前で、バイクの洗車をしていたのを良く覚えている。


そんな真夏の夜・・・・


就寝中に金縛りにあった・・


意識ははっきりしていた・・


いくら動こうとしてもピクリとも動かせない体・・


何時もなら目を開けることができたのに、その日に限って目も開けられなかった。


その内、気の所為ではなく体が浮くような感覚・・・


正直「うそだろ?」そう思った。


目を開けようと必死になるが、開けられない・・体が浮いている感覚が続いている・・


そして、ドン!とベットの落ちる感覚と共に、目が開き体が自由になった・・


上半身だけ起こして部屋をみつめた・・・・扇風機だけが動いている。


なんだったのだろうか・・


今まで感じたことのない感覚だった・・・


それから3日程後の休日・・・


部屋でゆっくりとしていると、ピンポーン!とインターホンが鳴った。


来客・・・部屋のドアを開けると人が立っていた。


そして、警察官を名乗る人物・・・


「一階の入居男性を、最近見かけたか・・・」


そんな質問をされた・・


私は、先週の日曜日に見かけた事を思い返していた・・・


警察官は、一階の男性が部屋で亡くなっていた事を教えてくれた・・


しかも、2~4日位前かもしれない事を・・・


警察官が帰った後・・・思い返していた。


あの金縛りにあった夜に亡くなったのだろうか・・


偶然かもしれないけれど・・・


私に知らせたかったのかもしれない・・と











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お守り・・ [信じますか?]

お守り・・


神社やお寺に行くと売っている。


何かの節目に買うか、お土産で貰うこともあるだろ・・


そんなお守りの話・・


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もう、何十年も前の話だ・・


まだ、実家に住んだいた頃だから中学か高校生だったか・・


こんな経験をされた方もいるだろう。


それは、不幸が重なる事・・・


余りにも立て続けに不幸が重なる。


火災・事故・病気・金銭トラブル・・


まるで、何かに呪われているように・・



うちの実家は商売をしていたので、神棚があった・・



母が毎日神棚に手を合わせていたの思い出す・・



「なんでこんなに続くのかしら・・・」



母がこぼした言葉・・



商売上で知り合った人に愚痴をこぼしたのが転機だった。



「この人に相談してごらん。」



詳しい事は避けるが、人外の事に詳しい人だった。



母と一緒にその方の所に行った。



普通の住宅の一室・・・



大きな祭壇?があった・・



その人と祭壇に向かい一緒に手を合わせ・・・



しばらくしてその方が・・・こう言葉を発した。



「家の中に、お守りが沢山あるようですね・・」



母には心あたりがあったのか、素直に認めていた。



「全部お焚き上げをするか、お守りを返納しなさい。」



家に帰ると大量のお札が、神棚に上げた箱の中に入っていた。



人にもらったり、有名な寺社に行ったとき自分で買い求めたり・・



ゴミとして捨てるわけにも行かなくて貯めこんでいた。



その方が言うには・・



「お守りをたくさん持っていると、神様同士が喧嘩する。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



お焚き上げをその方に頼んだ・・



それから嘘のように、平穏な日々が戻った・・



たまたま・・偶然なのか・・



神様は存在するのか・・



わからないが・・・



私は・・お守りは一つだけにしている。










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この野郎・・・ [信じますか?]


※今回のブログには不快な表現があります。自己責任でお読みください。


私の父親は俗に言う所の「ろくでなし」だった。


小学校の時に、父親は借金を残し、青い鳥を求めて旅に出た・・・


それから十数年。


父親の田舎から、父が亡くなったとの連絡があった・・


青い鳥は実家にいたらしい・・


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※写真はお借りしました。


まぁ、どの面下げて親族が連絡してきたか理解に苦しむが・・



一応、遺伝学上の父親なので葬儀にだけ参加することになった・・


そして、新しい家族がいる事を知った。


兄弟が増えていた・・・(しかも3人)


葬儀に参列はしたが、悲しくも無ければ、唯々面倒くさい・・早く終われ・・


そんな感情と、呪詛の言葉しか出なかった。


それから数日して、父親の事などすっかり忘れていた。


ある日私は車を運転していた・・


高速道路に乗り目的地に向かっていった。


そして、高速道路で事故を起こした。


事故の内容は伏せるが、車は大破・・・


しかし、私はかすり傷程度で済んだ・・・


ただ・・


事故を起こした場所が問題だった。


それは、私が子供の頃。


父親が運転する車が、高速道路で事故を起こした。


父親は重症、暫く入院を余儀なくされたらしい・・(記憶が無い。)


そして母親に電話越しに言われた事実に凍り付いた・・


父親が起こした事故現場と、まったく同じ場所で私は事故を起こしたのだ・・


そして、母からこんな事実を突きつけられた・・


「今日、あの人の(父親)49日だよ・・」


引っ張られたか・・・(母・兄・談)


・・・・・・・・・・・


はっきり言わせてもらおう。


「地獄に落ちろ!くそ親父!!!」


「そのうち会いに行くから、首を洗って待ってろ!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その後もこの「ろくでなし」に苦しめられる。


田舎で会った新たな兄弟・・・


それ以外に・・


別の場所で妹が出来ていた・・・


その妹と・・・


暫く一緒に住むことになったのだ・・・


「くそ親父!死んでまで迷惑掛けやがって!!!」



絶対に許さんからな!!!!











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